ボリュームライセンスプランの簡素化と統合を進めているMicrosoftは、「Enterprise Advantage on MPSA」という新たなライセンス購入形態を発表した。
Microsoftは会計年度のスタートとなる7月1日、顧客に最新の変更についての通知を開始した。実際には2017年始めに提供開始される。同社は7月10日より、カナダ・トロントで「Worldwide Partner Conference」を開催することになっている。
Enterprise Advantage on MPSAでは従来のEnterprise Agreementの条件をマイクロソフト製品/サービス契約 (Microsoft Products and Services Agreement:MPSA)にも適用できる。特に、組織全体での購入オプションを探している中規模の組織に訴求する。
Enterprise Advantage on MPSAは、MPSAが提供されている全ての市場の商用顧客に提供されるが、Microsoftによると250〜2400ユーザーまたはデバイスの顧客の関心を呼ぶだろうという。
MicrosoftでWorldwide Licensing and Pricing(WWLP)グループのライセンスプログラム担当マーケティングディレクターのMark Nowlan氏は、Enterprise Advantage on MPSAの導入を「現代的なライセンス開発における次のステップ」と位置付けている。
MPSAは組織全体の購入/ライセンスを単一の契約で統合できる、無期限の基本契約。これまでのソフトウェア中心のライセンスと購入合意をシンプルにし、Microsoftのソフトウェアとサービスを組み合わせて利用する顧客にアピールすることを目指す。
またこれに伴い、同社はSelect Plusの販売を終了する。Enterprise Agreementは引き続き提供されるが、ユーザーまたはデバイスの最小契約条件が250から500に引き上げらる。
Government Advantage、Education Advantageという類似のサービスも 2017年後半にはMPSAに導入される予定だとNowlan氏は述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。