シスコ、クラウドベースの新製品を発表--セキュリティポートフォリオを強化

Corinne Reichert (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2016-07-13 11:31

 Cisco Systemsはネバダ州ラスベガスで開催中の「Cisco Live 2016 Las Vegas」で米国時間7月11日、同社のセキュリティポートフォリオの一角をなす、クラウドをベースにした複数の新たなサービスやソリューションを発表した。それらは「Cisco Umbrella Roaming」と「Cisco Defense Orchestrator」「Cisco Security Services for Digital Transformation」「Cisco Umbrella Branch」「Cisco Stealthwatch Learning Network License」「Cisco Meraki MX Security Appliances with Advanced Malware Protection(AMP)and Threat Grid」だ。

 これら新サービスは、ネットワーク上のアクセスポイントとエンドポイントにセキュリティを組み込むというCiscoのソリューションスイートを構成するものとなる。Ciscoの最高経営責任者(CEO)Chuck Robbins氏によると、同社のセキュリティポートフォリオの47%はソフトウェアによって実現されているという。

 最初に発表されたUmbrella Roamingは、セキュリティを簡素化されたかたちで実現するものであり、「AnyConnect」のモジュールとして組み込まれる。これにより、社外で働く従業員が遠隔地からアクセスする際に、自社ネットワーク外の脅威や悪意のあるサイトへの接続から企業を保護する。

 2つ目に発表されたDefense Orchestratorは、大量のデバイスをまたがったセキュリティインフラやポリシーの管理を簡素化するサービスであり、これによりクラウドベースの単一コンソール上で「Cisco ASA」ファイアウォールや「Cisco ASAv」ファイアウォール、「Cisco Firepower」ファイアウォール、「Cisco ASA with FirePOWER Services」、OpenDNSセキュリティ製品を管理できるようになる。

 Ciscoのネットワークおよびセキュリティ事業担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーDavid Goeckeler氏は11日午前中、同イベントにおけるRobbins氏の基調講演のなかで、「これがどのように動作するのかというと、クラウドベースのポータルによってオンプレミスのセキュリティインフラすべてがつながるようになっている(中略)最初に行われるのは、ポリシーすべてを体系的に精査し、統一性を保証することだ」と述べた。

 「こういったシステムセキュリティ管理をクラウドから実現するために、新たなポリシーの配備や、クラウドからのさまざまなレポートの作成を可能にしている」(Goeckeler氏)

 「セキュリティの世界では、さまざまな敵が活発に動いているため、常に誰かから攻撃されるという状況が生み出されている。そこでCiscoは、世界で起こっていることや、ウェブ上で起こっていること、電子メールを介して起こっていること、インフラ上で起こっていることを情報として収集できるようにしたうえで、それらの情報を基にリアルタイムでポリシーを作成し、インフラ全体に適用できるようにした。これにより、顧客はクラウド上の単一の場所から企業全体のポリシーを集中管理できるようになる」(Goeckeler氏)

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