これらのセキュリティソリューションに加えて、Security Services for Digital Transformationによって、企業はセキュリティの専門家から、セキュリティ強化に向けたアプローチに関するアドバイスに加えて、「業界のトレンドに基づくとともに、アジリティやイノベーション、成長を達成するうえで不可欠となる企業ニーズに基づいたカスタマイズソリューション」の提供を受けられるようになる。
この他の3つのソリューション、すなわちUmbrella BranchとStealthwatch Learning Network License、Meraki MX Security Appliances with AMP and Threat Gridは、同社の「Digital Network Architecture」(DNA)ソリューションの一角をなすものだ。これにより、ネットワークエンジニアやアプリケーション開発者、チャネルパートナー、IT顧客は、自社のネットワークインフラレイヤに簡素化されたかたちで先進的なセキュリティを埋め込めるようになる。
Goeckeler氏は「テクノロジ業界の歴史のなかで、デジタルビジネスはセキュリティに対して最も破壊的な影響をもたらしている」と述べた。
「われわれの顧客は、今まで以上に統合されたセキュリティアプローチの必要性を実感しているため、Ciscoはデジタル世界で従来よりもさらに効果的な脅威中心型のセキュリティアーキテクチャを提供することにした」(Goeckeler氏)
Robbins氏は基調講演のなかで、サイバーセキュリティが幹部レベルの企業戦略に影響を与えるようになっているという、同社が4月に公開したレポートを引き合いに出し、セキュリティがCiscoの包括的な戦略にとって必要不可欠なものであると位置付けた。
同社が公開したレポート「Cybersecurity as a Growth Advantage」(成長の糧としてのサイバーセキュリティ)によると、企業幹部の64%はサイバーセキュリティがデジタル分野での成長に向けた企業戦略の土台になると認識しており、44%はサイバーセキュリティが競争上の優位性を生み出すとしており、33%近くはその主要目的が成長を実現することだと回答している。
Ciscoのシニアバイスプレジデント兼最高セキュリティトラスト責任者であるJohn N. Stewart氏は「財務チームも、成長をもたらしていると述べている。幹部らだけでなく、お金をコントロールしている人たちもが企業の真の成長を目の当たりにしている点で、私は自信を強めている」と語った。
Ciscoは6月28日に、企業向けIT分野におけるセキュリティポートフォリオの強化を目的として、クラウドセキュリティを手がけるCloudLockの買収を発表している。クラウドサービスへのアクセスにAPIを用いるというCloudLockのアプローチは、Microsoftの「Office 365」やGoogleの「Google Drive」、Salesforce.comの製品をはじめとするSaaSアプリに対応している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。