Azure Virtual Machines:再デプロイ機能
VMを新しいホストに移動するAzure Virtual Machinesの再デプロイ機能が発表されました。この機能自体は、数カ月前から使える状態ではありましたが……
VMでは、ユーザーの設定やインフラによって引き起こされるさまざまな問題が発生する可能性があります。その際、Azureポータルで対象のVM > 「設定」 > 「トラブルシューティング」に進むと、トラブルシューティングのためのさまざまな情報を確認できます。
VMのトラブルシューティング
これらのトラブルシューティング情報でも問題が解決しない場合には、VMを新しいホスト(物理マシン) に「再デプロイ」することをお勧めします。VMを再デプロイすると、元のVMや、そのVMのローカルの一時ディスクが削除されます。そして、新しいホストで、同じ構成や関連リソースを備えた同じVMサイズのVMが起動されます。
VMの再デプロイは、クロスプラットフォームのAzure CLI、Azure PowerShell、Azureポータルで行うことができます。
AzureポータルでのVMの再デプロイ
ドキュメント「新しい Azure ノードへの仮想マシンの再デプロイ」(Windows VM、Linux VM) もご覧ください。
Azure Virtual Network:仮想ネットワークピアリング(パブリックプレビュー)
Azure Virtual Networkは、Azure上でVMなどを配置するためのプライベートなネットワークを構築できる機能です。
これまで、Azure上の2つの仮想ネットワークを接続したい場合には、それぞれの仮想ネットワークにVPNゲートウェイを作成し、2つのVPNゲートウェイを接続する必要がありました。
VPNゲートウェイを介した2つの仮想ネットワークの接続
新しい仮想ネットワークピアリングでは、同じAzureリージョンにある2つの仮想ネットワークを、VPNゲートウェイなしで直接接続できるようになります。一方の仮想ネットワークに属しているVMは、もう一方の仮想ネットワークに属しているVMにプライベートIPアドレスを使って接続できます。
仮想ネットワークピアリングは、Azure内部のバックボーンネットワークを通して仮想ネットワーク間のパケットをルーティングするので、通信パス上にVPNゲートウェイはありません。これによって、2つの仮想ネットワークの間で低レイテンシ、高帯域幅の接続が可能になります。VPNゲートウェイの料金は不要になり、VPNゲートウェイのスループット上限を気にする必要もなくなります。
詳細は、ドキュメント「VNet Peering」をご覧ください。