さとうなおきの「週刊Azureなう」

【Azureなう 8/2号】VMのインプレースマイグレーション、Logic AppがGAに - (page 2)

佐藤直生

2016-08-02 12:00

Azure Virtual Machines:再デプロイ機能

 VMを新しいホストに移動するAzure Virtual Machinesの再デプロイ機能が発表されました。この機能自体は、数カ月前から使える状態ではありましたが……

 VMでは、ユーザーの設定やインフラによって引き起こされるさまざまな問題が発生する可能性があります。その際、Azureポータルで対象のVM > 「設定」 > 「トラブルシューティング」に進むと、トラブルシューティングのためのさまざまな情報を確認できます。


VMのトラブルシューティング

 これらのトラブルシューティング情報でも問題が解決しない場合には、VMを新しいホスト(物理マシン) に「再デプロイ」することをお勧めします。VMを再デプロイすると、元のVMや、そのVMのローカルの一時ディスクが削除されます。そして、新しいホストで、同じ構成や関連リソースを備えた同じVMサイズのVMが起動されます。

 VMの再デプロイは、クロスプラットフォームのAzure CLIAzure PowerShellAzureポータルで行うことができます。


AzureポータルでのVMの再デプロイ

 ドキュメント「新しい Azure ノードへの仮想マシンの再デプロイ」(Windows VMLinux VM) もご覧ください。

Azure Virtual Network:仮想ネットワークピアリング(パブリックプレビュー)

 Azure Virtual Networkは、Azure上でVMなどを配置するためのプライベートなネットワークを構築できる機能です。

 これまで、Azure上の2つの仮想ネットワークを接続したい場合には、それぞれの仮想ネットワークにVPNゲートウェイを作成し、2つのVPNゲートウェイを接続する必要がありました


VPNゲートウェイを介した2つの仮想ネットワークの接続

 新しい仮想ネットワークピアリングでは、同じAzureリージョンにある2つの仮想ネットワークを、VPNゲートウェイなしで直接接続できるようになります。一方の仮想ネットワークに属しているVMは、もう一方の仮想ネットワークに属しているVMにプライベートIPアドレスを使って接続できます。

 仮想ネットワークピアリングは、Azure内部のバックボーンネットワークを通して仮想ネットワーク間のパケットをルーティングするので、通信パス上にVPNゲートウェイはありません。これによって、2つの仮想ネットワークの間で低レイテンシ、高帯域幅の接続が可能になります。VPNゲートウェイの料金は不要になり、VPNゲートウェイのスループット上限を気にする必要もなくなります。

 詳細は、ドキュメント「VNet Peering」をご覧ください。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  2. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  3. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    セキュリティリーダー向けガイド--なぜ今XDRとSIEMの違いを理解することが重要なのか

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]