LinkedInは米国時間9月22日、オンライン学習サービス「LinkedIn Learning」をリリースした。この製品は、同社が2015年に買収したオンライン学習ポータル「Lynda」を収益に結びつけるもので、MicrosoftによるLinkedInの大型買収が、人材管理分野でMicrosoftにどれだけのメリットをもたらすかを端的に示している。このサービスは、現時点では個人向けのみが提供されているが、近く企業向けにもリリースされる予定だ。
LinkedIn Learningは、プロフェッショナルとしてのスキルを習得するためのオンライン授業を提供するサービスであり、LinkedInのプラットフォームを通じて、身につけたスキルの情報を含む履歴書を広めることもできる。今後提供される企業版では、マネージャーが従業員に対して授業を勧めたり、割り当てたりすることも可能になるという。
事実上この製品は、Microsoftのリソースに、Lyndaが持つコンテンツとLinkedInが持つプロフェッショナルと人的ネットワークに関する貴重な情報を組み合わせたものだ。LinkedInの最高経営責任者(CEO)Jeff Weiner氏は、MicrosoftによるLinkedInの買収後、Lynda.comの人気授業トップ25のうち6つは、Microsoft製品に関するものだと述べている。買収によって、MicrosoftとLinkedInには教育と従業員トレーニングという大きな市場への道が開けた。
LinkedInの製品担当バイスプレジデントRyan Roslansky氏は、「高度にパーソナライズされた、データに基づく魅力的な学習体験による新スキル習得の支援には、大きなニーズがある。LinkedInは4億5000万人の会員プロフィールを有しており、仕事や業界、企業、スキルが、時とともにどう発展するかということに関する独自の視点を持っている。これによって、ユーザーが必要とするスキルを特定すると同時に、専門家による授業を提供して、ユーザーのスキル習得を支援することで、学習すべきことを推測できる」と述べている。
Roslansky氏は22日のプレゼンテーションで、今後1~2年の間にLinkedIn Learningを通じて提供される製品や機能は、「今後20年間のプロフェッショナルの学習方法を変革するだろう」と語っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。