Microsoftは米国時間10月3日、「Microsoft Azure」上で稼働する「(同社の)最も人気の仮想マシン(VM)の多く」で値下げを実施したとブログで発表した。新価格は10月1日から適用されているという。
「Dv2」シリーズは最大で15%、「A1 Basic」と「A2 Basic」は最大で50%、「F」シリーズは最大で11%値下げされた。
Microsoftは同ブログで、「A」シリーズの最新世代VMとなる「Av2」を2016年11月から提供するとも述べている。これは、現在提供されているAシリーズの「Standard」よりも最大36%安価な選択肢になるという。
AシリーズのVMは、同社のコンピュート製品でエントリレベルに位置付けられている。同社の「Windows Virtual Machinesの料金」を掲載したページには、「A Basicは、開発ワークロードやテストサーバ、ビルドサーバ、コードのリポジトリ、低トラフィックのウェブサイトやウェブアプリケーション、マイクロサービス、初期の製品試験、小規模データベースに適した経済的なオプションだ」と記されている。
Dv2シリーズのVMは汎用目的で提供され、Aシリーズよりもメモリ容量やローカルSSDストレージの容量が増強されている。同社の料金ページには、「D1-5 v2インスタンスは、2.4GHz駆動の『Intel Xeon E5-2673 v3』(Haswell)プロセッサをベースにしており、『Intel Turbo Boost Technology 2.0』により3.1GHz駆動を達成できる。D1-5 v2インスタンスは、本番環境上で稼働するほとんどのアプリケーションに対応できる、CPUとメモリ、ローカルディスクのパワフルな組み合わせを提供する」と記されている。
また同ブログ投稿では、「F」シリーズのVMについてDv2シリーズよりも低価格、かつ高いCPU対メモリ比の環境が提供されると説明されている。同社の料金ページには「FシリーズのVMは、CPUコアあたり2GバイトのRAMと16GバイトのローカルSSDを搭載しており、コンピューティング集中型のワークロードに最適化されている。Fシリーズは2.4GHz駆動のIntel Xeon E5-2673 v3(Haswell)プロセッサをベースにしており、Intel Turbo Boost Technology 2.0により最大3.2GHz駆動を達成できる。これらのVMは、バッチ処理やウェブサーバ、アナリティクス、ゲームなどのシナリオに適している」と記されている。
さらに、「Windows Server」を稼働させ、「Software Assurance」を利用している顧客に向けて、同社は「Microsoft Azre Hybrid Use Benefit」を新たに発表した。同社はHybrid Use BenefitによりWindows Serverのワークロードを41%安価に稼働できるようになると述べている。
Microsoftのクラウド価格に関するその他のニュースとして、「Enterprise Mobility + Security」(EMS)の「E3」と「E5」の価格ページも公開された。E3は1ユーザーあたり月額8.75ドル、より堅牢なE5は1ユーザーあたり月額15ドルとなっている。なおE3とE5の双方とも、ボリュームディスカウントが用意されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。