NTTコミュニケーションズ(NTT Com)とミランティス・ジャパンは10月21日、企業の多様なプライベートクラウドのニーズに対応するため、OpenStack環境のマネージドプライベートクラウドをサービスとして提供する「Managed Private OpenStack as a service」などのグローバル展開に向けて協業すると発表した。
NTT Comが展開するクラウドサービス「Enterprise Cloud」の専有型ベアメタルサーバや、NTT Comのデータセンターで運用するサーバ機器において、ミランティスのクラウド基盤向けソフトウェア「Mirantis OpenStack」にマネージドサービスを加えた「Mirantis Managed OpenStack」を利用できる環境を2016年度中に提供するため、両社は共同開発を開始する。

本環境の導入により、企業はプライベートクラウド環境の構築や運用の煩わしさから解放されるとする。パブリッククラウドと同様、多様なニーズに応じたOpenStackベースのプライベートクラウド環境を、迅速、低コストで利用できるようにする。
NTT Comは、通信事業者としての強みを生かし、クラウド、データセンター、セキュリティ、マネージドサービスなどの各種サービスをグローバルに提供するとともに、世界中の主要データセンター間とEnterprise Cloud間を最大10Gbpsの広帯域ネットワークで接続するサービスを提供している。Managed Private OpenStack as a serviceの環境をグローバルかつシームレスに提供するとしている。
Mirantis Managed OpenStackは、Mirantis OpenStackに、24時間365日保守サービスやオープンソースのソフトウェアツールを組み合わせたマネージドプライベートクラウドサービス。最大99.99%のSLAで提供する。
NTT Comとミランティスは、両社の強みを生かし、俊敏性、信頼性、運用管理性、セキュリティなど、クラウドへのニーズに対応するOpenStackをベースとしたManaged Private OpenStack as a serviceを世界で提供する。また、運用管理の効率性を高める「Managed OpenStack Infrastructure as a code」の提供を目指す。
両者は今後、Managed Private OpenStack as a serviceの提供に向け、両社によるサービス開発やマーケティング活動を進めるとともに、日本における企業向けのOpenStackの普及とエコシステムの拡大を目指すとしている。