SAS、APIで分析機能を組み込む「Viya」発表--第1弾は機械学習応用の分析ソフト

日川佳三 2016年11月01日 15時13分

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 SAS Institute Japanは11月1日、開発中の業務アプリケーションにデータ分析機能を容易に組み込めるように、各種のAPIを介してデータ分析機能を利用できるようにしたプラットフォーム製品群「SAS Viya」を発表した。第1弾製品として、機械学習を利用できるデータ分析ソフト「SAS Visual Data Mining and Machine Learning」の販売を同日から開始した。

 SAS Viyaは、外部のアプリケーションに対してAPIを介してデータ分析機能を提供できる、データ分析プラットフォームの側面を持ったデータ分析製品群だ(図1)。SAS Viyaは、データ分析プラットフォームのアーキテクチャの名称であるとともに、このアーキテクチャの上に構築した個々のデータ分析アプリケーション製品群の総称でもある。

図1:SAS Viyaのアーキテクチャ。インメモリ型のデータ分析エンジンやマイクロサービス型の機能群を中核に据える。ウェブAPIや各種APIでデータ分析機能を利用できる
図1:SAS Viyaのアーキテクチャ。インメモリ型のデータ分析エンジンやマイクロサービス型の機能群を中核に据える。ウェブAPIや各種APIでデータ分析機能を利用できる
SAS Institute プロダクトマネジメント担当バイスプレジデント Ryan Schmiedl氏
SAS Institute プロダクトマネジメント担当バイスプレジデント Ryan Schmiedl氏
SAS Institute Japan 代表取締役社長 堀田徹哉氏
SAS Institute Japan 代表取締役社長 堀田徹哉氏

 データ分析機能を提供するプラットフォームとして、JavaやPythonなど各種のプログラミング言語から、それぞれの言語のAPIライブラリを介してデータ分析機能を利用できる。さらに、疎結合のREST APIを介して、さまざまなアプリケーションからデータ分析機能を利用できる。インメモリによる高速処理や大量データを複数に分割して分散処理させる機構なども備える。

 「従来はデータ分析担当者がデータ分析ソフトを使っていた。今後はこれに加え、ソフトウェア開発者がデータ分析機能を備えたアプリケーションを開発できるようにする」と、米SAS Instituteでプロダクトマネジメント担当バイスプレジデントを務めるRyan Schmiedl氏はSAS Viyaの位置付けを説明する。

 「業務アプリケーションのフロント部分をJavaで開発していても、データ分析機能部分はAPIを介してSASを利用するといったケースは多い。SAS Viyaの本質は、こうした使い方にある」と、SAS Institute Japanで代表取締役社長を務める堀田徹哉氏も同調する。

 既存のデータ分析ソフト「SAS 9」とSAS Viya製品群は共存し、今後も並行して開発を続ける。「SASの既存ユーザーは今後もSAS 9を継続して利用できる」(Ryan氏)

 SAS Viyaの第1弾製品、Visual Data Mining and Machine Learningは、機械学習などの人工知能(AI)を用いたデータ分析機能を提供するデータ分析ソフトだ。SAS Viya製品群として、REST APIや各種言語のAPIライブラリを介して機能を利用できる。さらに、ウェブベースのユーザーインターフェース(UI)も備えており、マウスクリックによって対話型にデータ分析ができる。

 SAS Viya製品群をクラウドサービス型で提供する計画もある。堀田氏は「2017年度中にはクラウドを介してサービスを提供したい。日本にデータセンターを設置することも実現したい」とした。

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