アスラテックは11月10日、国内のサービスロボットの開発動向に関する調査結果を発表した。本調査は、2014年から2016年10月までに国内で発表されたサービスロボットに対し、その完成時期やジャンルなどを追跡調査したもの。それによると、2016年に国内で製作された新サービスロボット数は10月末時点で91機種あり、2016年の新サービスロボットの機種数は昨年比で133%となる見込みという。また、内訳では見守り・コミュニケーション向けロボットが全体の15%で最多となった。
国内で開発されたサービスロボットの新機種
国内で開発されたサービスロボットの新機種の推移(上図)をみると、2014年は67機種、2015年は82機種、2016年は10月末時点で91機種となった。11月~12月も同様のペースで推移した場合、2016年末にはおよそ109機種に届く見通しで、2016年の新しいサービスロボットの機種数は昨年比で133%となり、調査を開始した2014年から引き続き高い成長を続けている。
2016年に開発されたサービスロボットをジャンル別に分けると、「見守り・コミュニケーション」が最も多く、全体の約15.4%に及んでいる。以下、「アミューズメント」約13.2%、「介護・福祉」約12.1%、「清掃」約11.0%と続く。20ジャンルのうち上位4ジャンルで全体の半分以上を占める結果となった。
新規開発サービスロボットのジャンル別比率(2016年)
新規開発サービスロボットのジャンルと機種数(2016年1月~10月)
ジャンル別の新規開発サービスロボットの機種数について、2014年以降の年間推移をみていくと、目立った伸びを示したのが「見守り・コミュニケーション」ロボットで、2014年に2機種、2015年に9機種だったのが、2016年ではおよそ17機種が見込まれる。前年比で約187%、2年前との比率では約840%と、大きな躍進を見せている。
新規開発サービスロボットの機種数の推移(ジャンル別)