Googleは米国時間11月21日、新興企業Qwiklabsを買収したと同社ブログで発表した。Qwiklabsは、クラウドプラットフォームやインフラソフトウェアを体験学習できるラボ環境を提供する企業だ。この買収によって、「Google Cloud Platform」や「G Suite」といった「Google Cloud」上の製品をまたがったユーザー教育やユーザー獲得が促進されるはずだ。
2012年に創業されたQwiklabsは、有名どころのクラウドサービスを使用するうえで必要となる手順を、段階を追って学べるようにしている。また同社は、さまざまなユースケースでのテストや、チームの訓練も可能にしている。同社のプラットフォームは、これまでに50万人以上のユーザーによって、のべ500万時間以上にわたって利用されているという。
Google Cloudのプロフェッショナルサービス担当ディレクターを務めるJason Martin氏は同社ブログで、「Google Cloud PlatformやG SuiteといったGoogle Cloud上の製品をまたがってユーザーの教育やユーザー獲得を促進していくうえでの、最も包括的かつ効率的で楽しい方法を提供することに力を注いでいる」と述べている。
Cloud Foundry Foundationが900人近くの企業幹部を対象に実施した最近の調査によると、クラウド関連のスキルを備えた人材が不足しているという回答が64%にのぼったという。また、Google Cloud Platformや「Microsoft Azure」「Amazon Web Services(AWS)」といった特定のインフラ上での配備ができる人材を主に探しているという回答は38%だった。
Qwiklabsは同社ブログで、Qwiklabs.com上でのラボの学習クレジットや、サブスクリプションの販売を継続すると述べるとともに、既にクレジットやサブスクリプションを保有しているユーザーも、これまで通りラボのライブラリにアクセスできると述べている。また、講師による訓練セッションやイベントを提供するパートナー企業も、これまで通りに提供を続けていけるという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。