富士通は12月9日、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の農作業者向け健康・労務管理IoTソリューションに、「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc(MetaArc)」で展開している「FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE(ユビキタスウェア)」が採用されたと発表した。
夏場の高温多湿なビニールハウス内では熱中症による農作業中の事故が起きやすい。こうした事故を防止する目的で、CTCでは農作業者の状態を管理するソリューションの重要性に着目し、予防も含めた健康管理や状態管理へのIoT活用を検討していた。
MetaArcは、クラウド、モバイル、ビッグデータ、モノのインターネット(IoT)、人工知能(AI)などの最先端技術と、富士通が持つシステム開発の知見、ノウハウを融合したデジタルビジネス基盤。MetaArcで稼働するユビキタスウェアは、動作や身体の状態、位置情報を取得し、同社独自のアルゴリズムで分析、解析されたデータをもとに、作業者ごとの安全や労務を管理する。さらに作業記録と連動して、作業計画の分析や生産量の予測情報を提供する。
CTCは、自社IoTソリューションに、データを収集するための各種センサを搭載した富士通の専用モジュールを組み込むことで、センサの選定やデバイスの開発、センサデータの分析と解析、アルゴリズムの開発などが不要となる。