MicrosoftはSurfaceブランドの端末の出荷台数を一度も公開してこなかった。しかし米国時間12月12日、同社は「Surface Hub」カンファレンスシステムなど関連したデータをいくつか公開した。
Surface Hubはマルチタッチカンファレンスシステムで、数カ月の遅れと価格アップのあと、2016年3月にローンチした。2つの画面サイズ(84インチと55インチ)の選択肢がある。
提供:ZDNet
受注を開始した当初、Surface Hubへの需要は想定を上回り、ユーザーはSurface Hubを受け取るまでに何カ月もかかった(Microsoftは公式に数字を出していないので、実際の需要と供給の量は正確にはわからない)。
12日、MicrosoftはSurface Hubを年末までに24市場で2000以上の顧客に出荷したことになると発表した。平均の取引規模は50台だが、ある大手自動車メーカーは1500台を注文した、とMicrosoftはブログで報告している。
Microsoftの代表者はまた、Surface Hubの在庫不足は解消したとも述べている。
「出荷について、Microsoftは規模を拡大しており、すでにSurface Hubを出荷する準備が整っている」とMicrosoftのWindowsとデバイス部門でシニアディレクターを務めるJulia Atalla氏は同日付の声明文で述べている。
Microsoftの代表者は、Surface Hubを試すことができるTry-and-Buyプログラムを、米国と欧州で「この冬」に、アジア太平洋で「その後」展開することも明らかにしている。再販業者(再販業者のリストは私が知る限り公開されていないようだが)が顧客にSurface Hubを30日間試してもらい、その後に購入を決定してもらうというものだ。
Surface HubはMicrosoftの大型ディスプレイ「Perceptive Pixel」の後継となる。カスタム版のWindows 10が動き、マルチタッチ、デジタルインク対応のコラボレーションシステムだ。Microsoftは2015年1月に披露し、当初は同年9月1日に発売を予定していた。
GoogleもSurface Hub競合となる「Google Jamboard」を2017年前半に発売予定だ。
Microsoftによると、11月は「コンシューマー向けSurfaceの月間売り上げという点で過去最高」だったという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。