Docker for Azure:パブリックベータをリリース
Docker社が提供する「Docker for Azure」は、Azure上でのDocker Swarmクラスタ環境の容易にするARM(Azure Resource Manager)テンプレートを提供します。ARMテンプレートを使うと、GUIのAzureポータルやコマンドラインで、多数の仮想マシンから構成される複雑な環境を簡単に構築できます。
Docker for Azureは、6月のDockerCon 2016で発表され、プライベートベータがリリースされていました。そして今回、Docker for Azureのパブリックベータがリリースされました。最新のDocker for Azure 1.13.0-rc4-beta14は、Docker Engine 1.13.0-rc4をベースにしています。
詳細は、Docker Blogのポスト「Docker For Azure Public Beta」、記事「Docker、『Docker for Azure』のパブリックベータ版を公開」、「Docker for AWS & Azure Public Beta」サイト、ドキュメント「Docker for AWS and Docker for Azure beta」、「Docker and Microsoft」ページをご覧ください。
AzureポータルでのDocker for Azureの環境構築
Azure Service Fabric:Windowsコンテナをサポート
マイクロサービス向けのプラットフォームを提供する「Azure Service Fabric」 で、Windows向けのSDK 2.4.145、ランタイム 5.4.145がリリースされました。このリリースでは、次の新機能がサポートされています。
- Windows Server 2016のWindowsコンテナのサポート(プレビュー)
- ASP.NET Core向けの通信リスナー(プレビュー)
- Visual Studio 2017 RCのサポート
- アクターの増分バックアップ
- ETW経由での正常性、負荷のレポート
- ノードクエリでのNodeDownTimeフィールドの追加
- アプリケーションタイプクエリでの状態フィールドの追加
Linux向けのAzure Service Fabricでは、すでにLinuxベースのDockerコンテナがサポートされているので、今回のアップデートでLinuxでもWindowsでもコンテナをデプロイできるようになりました。
サービスマニフェスト(Azure Service Fabricの「サービス」を定義する設定ファイル)で、次のようにコンテナホスト、Dockerイメージのリポジトリ、イメージ名、バージョンを指定することで、Dockerイメージを基にしたサービスを定義できます。
詳細は、Azure Service Fabric Team Blogのポスト「Release of SDK 2.4.145 and Runtime 5.4.145 for Windows」、ドキュメント「Preview: Deploy a Windows container to Service Fabric」をご覧ください。