調査

IoT市場は6年で640億から2兆4000億へ成長--ミック経済研究所予測

NO BUDGET

2017-02-26 07:00

 ミック経済研究所は、2月20日、「IoTソリューション 市場動向 2016年度版」を発刊したと発表した。これによると、2016年度のIoTソリューション市場の規模は、640億円と見込まれる。同市場はまだ小さく揺籃期にあるが、2017年度から成長期に入り、年率53.7%増で拡大し、2022年度は2兆4000億円市場になると予測されている。

 この調査はIoTソリューションベンダー53社への直接ヒアリングから各社の数値をベースに積み上げ、2015年度から2017年度の市場規模と、2022年度までの中期予測を行っている。同研究所では、同市場を「機器・製品販売」「ソリューション」「サービス」の3つの事業分野に分けて調査している。

 「基盤プラットフォーム利用サービス」「コンサル・システム設計・構築」「業務アプリ」を含む「ソリューション」の事業分野では、2015年度、143.5億円(構成比54.5%)となった。2016年度は、390億円(構成比60.9%、対前年比271.3%)と拡大伸長が見込まれるという。

IoTソリューション市場 事業区分別動向 (単位:百万円)
IoTソリューション市場 事業区分別動向 (単位:百万円)

 「ソリューション」のうち、2016年度は「基盤プラットフォーム利用サービス」が255億円(構成比39.8%、対前年比281.8%)と見込まれる。これは、IoTプラットフォームでのPoC案件等を実需として取り込んでいった成果だという。その流れが「コンサルティング・システム設計・構築」に影響し、同分野の2016年度の規模は、120億円(構成比18.8%、対前年比250.0%)になる見込み。

IoTソリューション市場 中期予測
IoTソリューション市場 中期予測

 また、「ソリューション」以外では、センサデバイス、通信ケートウェイなどを含む「機器・製品販売」が2015年度60億円で2016年見込みでは、対前年比240.0%増の14億4000万円。モバイル・MVNOサービスなどの通信サービスやアナリティクスなどのクラウドサービスを含む「サービス」は、2015年度は60億円だったが、2016年見込みでは、 対前年比176.7%増の106億円となる見込み。

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