Google Cloudは米国時間3月7日、パートナープログラム強化のために実施する一連の施策を明らかにした。具体的には、要件の単純化、新たなインセンティブの設定、新たな専門分野の設置などを進めるという。また、新たな専門分野で認定されたパートナーも紹介された。
Googleのグローバルパートナーセールスおよび戦略アライアンス担当バイスプレジデントのBertrand Yansouni氏は、ブログ記事で「Google Cloudのパートナーは、企業のイノベーションの加速、スマートな規模拡大、安全性の確保を支援する当社の取り組みに必要不可欠な存在だ」と述べている。「多様なパートナーによって支えられたオープンプラットフォームは、顧客のイノベーションの可能性を広げ、素早い動きを可能にする」(Yansouni氏)
Googleは、クラウドへの移行時に特定のサポートサービスを必要とする顧客を支援するため、技術的な能力を備え、顧客を成功に導く上で実績を残しているパートナーをいくつかの専門分野で認定している。新たに設けられた専門分野は、アプリ開発、データアナリティクス、機械学習、インフラストラクチャの4つとなっている。これらの分野で認定を受けたパートナーは次の通りだ。
それに加え、Google Cloudはパートナーが認証を受けたスキルを開発するのを支援するため、新たに正規トレーニングパートナープログラムを設けた。最近Googleに買収されたQwiklabsが、実習ラボや総合的な授業の提供手段を正規トレーニングパートナーに用意するという。
パートナーに提供されるインセンティブも強化された。事業拡大を目指すプレミアパートナーには、低金利ローンが提供される。セールスを支援するため、共同出資の対象が初期段階の戦略ワークショップや、概念実証コードの開発、顧客のデプロイメントのサポートにも拡大された。さらにGoogleは、同社のリベートプログラムの対象をすべてのプレミアG SuiteパートナーとプレミアGCP販売パートナーにも広げた。
パートナーエコシステムの強化は、Google Cloudがインフラサービスの雄であるMicrosoft AzureやAmazon Web Servicesと競争する上で有利に働くと考えられる。またGoogleは同日、Intel、Veritas、Egnyte、Check Pointなどの企業と、新たなパートナーシップを結んだり、既存のパートナーシップを拡大したと発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。