編集部からのお知らせ
「ZDNet Japan Summit 2020」開催します!
新着記事まとめ:エッジコンピューティング

メディアアートを学ぶとイノベーションが分かる--1994年の「GoogleEarth」 - (page 2)

増村岳史

2017-04-08 07:00

  • David Hockney(イギリス: 1932年)

 79歳の現在でもなお第一線で活躍している巨匠でありながら新しいメディアへの作品も積極的に取り組んでいる

 上記の2人は表現手段としてコンピュータをツールとして使用しているアーティストである。

テクノロジで新たな表現を発明したアーティストたち

 さて、続いては新たに開発されたテクノロジの使い方をアーティストたちが切り開いてきた事例を紹介しよう。

 1944年生まれのオーストラリア人、Jeffery Shawが1989年に発表した「Legible City」という作品は観客が自転車の形をした機械にまたがりハンドルを操作してペダルを漕ぐことで、画面に投影された架空の都市を自由に巡る体現型の作品である。身体の動きをインターフェースとして使いコンピュータを通じて画面に反映させるものである。

 この作品、任天堂が2006年に発売したコンピュータゲーム機「Wii」と良く似ている。

 驚くべきことはWii発売の17年も前に世の中に登場していたのである。

 そしてArt+Com(1988年設立のドイツ人によるアートユニット)が1994年に発表した「Terravision」 は衛星写真をシームレスにつなげた地球を巡ることのできる作品である。

 なんと2005年に登場したGoogle Earthと同じ技術を10年以上前に実現していたのである

 注目度の高い技術である「VR」も、20年以上前にすでにアーティストによって作品化されている。

 1954年生まれのカナダ人、Char Davisが1995年に発表した「Osmose」がそれである。

 当時は一部の人のみしか知らなかった最先端のテクノロジをモチーフ(題材)にして作品を作り、実用のためのプロトタイプをも作っていたことが驚きだ。

 まさにアーティストは発明家でもあるのだ。

 新しいテクノロジやメディアの登場によって変質したわれわれの感覚や社会のありかたを、アーティストたちは鋭敏にとらえてきたのである。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]