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メディアアートを学ぶとイノベーションが分かる--1994年の「GoogleEarth」 - (page 3)

増村岳史

2017-04-08 07:00

インターネット社会を反映した新たなメディアアート

 コンピュータやインターネットによってわれわれの感覚や思考が明らかに変わってきているということは誰もが感じているはずだ。

 以下、インターネットという仮想空間に散財するざまざまな要素をモチーフとして作品作りをしているメディアアーティストたちを紹介する。

 1958年生まれのドイツ人アーティスト、Thomas Ruff氏が2009年に発表した「JPEGS」 は、インターネットから収集した画像をあえて低解像度に圧縮し、JPEG形式独特のノイズだらけの画像を通常の写真のようにプリントして展示した作品である。

 インターネット上で何気なく見ている画像が、実はこれまで慣れ親しんできた写真とはまったく違ったものでありコンピュータによってわれわれの“モノの見方”が今までとはガラリと変わってしまっていることに大きく気づかされる。


 梅沢和木(うめざわかずき 1985〜)はネット空間での関連性の全くない混沌としたコンテンツを大量に集めコラージュすることで二次的な創作物を制作し独自の世界観を作品化している

 また第一回目の連載で紹介したスプツニ子!(1985年〜)は絶え間なく更新されていく新しい技術と、いつの時代も変わらない個人の感情や身体との関係を描いた作品を発表している。

 メディアアーティスト達の多くが、アーティストでありながらテクノロジにも精通していることが今までのアーティストとの大きな違いである。

 彼らはテクノロジがもたらす革新性とアートがもたらす発想力を融合することによって、多くの先駆的なアイデアを生み出し、世の中に未だ存在し得ない価値を創造しているのだ。そう考えると、アートとテクノロジの歩み寄りがイノベーションを創造しているといえるのではないだろうか。

増村岳史
学習院大学経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。マーケティング、営業を経て映画、音楽の製作および出版事業を経験。リクルート退社後、音楽配信事業に携わったのち、テレビ局や出版社とのコンテンツ事業の共同開発に従事する。2015年アートと人々との間の垣根を越えるべく誰もが驚異的に短期間で絵が描けるART&LOGIC(アートアンドロジック)を立ち上げ現在に至る。

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