配信基盤を提供する日本マイクロソフトも強気の姿勢を見せた。日本マイクロソフト 代表取締役 社長 平野拓也氏の説明によれば、Azure Media ServicesはSuper Bowl XLIXで2500万人の視聴者配信、FIFA World Cupでは世界10カ国の放送局へ64試合を配信し、Olymipic Gamesでは世界5カ国の放送局へ204試合をライブチャンネルとして配信した実績を持つ。「(動画配信は)継続性や安心が鍵。(Microsoft Azureなら)急にアクセス数が増えた際も耐えられる」(平野氏)という。
機械学習は訓練を重ねることで結果の品質も改善されるが、フジテレビはDREAM FACTORYの動画コンテンツを訓練データとして日本マイクロソフトに提供し、日本語の認識率向上や顔認知技術による著作権チェック、映像モデレート技術による成人向けコンテンツの自動排除機能など各分野に利用する。
AIと映像の可能性について日本マイクロソフトは、「AIは主ではなく従。AIが中身をどのように補完するかが鍵。今後は(Cognitive Servicesが顔や音声にとどまらず)クリエイターの特徴まで扱うようになれば、DREAM FACTORYのユニークさを高められる」(平野氏)と語った。
今回の連携を受けてフジテレビは、日本の魅力を世界に伝えるムービーコンテスト「世界に羽ばたけ! ショートムービーコンテスト」を7月1日から開催。日本マイクロソフトも優勝作品に同社公認広告として採用する「フジテレビ DREAM FACTORY is NOW ON Azure動画コンテスト」を3月29日から開催する。