トレンドマイクロのセキュリティ管理製品に多数の脆弱性

ZDNET Japan Staff

2017-04-07 13:41

 トレンドマイクロが企業向けに提供するセキュリティ製品を管理するための「Trend Micro Control Manager」に多数の脆弱性が見つかった。同社は4月7日、脆弱性情報データベースのJVNを通じて情報を公開した。

 Trend Micro Control Managerは、法人向けのウイルスバスターやサーバ、ネットワークなどのセキュリティ製品群を統合管理するツール。JVNでは、脆弱性によって影響範囲や修正パッチが異なることから、「JVNVU#91290407」と「JVNVU#95072816」の2件に分けて情報が公開されている。

 JVNVU#91290407の情報では、バージョン6.0 Service Pack 3 Patch 2およびそれ以前に、複数のSQLインジェクションの脆弱性が存在する。悪用された場合に、アクセスを許可されていないControl Managerのサーバ上のファイルにアクセスされたり、任意のコードやSQL文を実行されたりする恐れがある。脆弱性を修正するパッチ「6.0 Service Pack 3 Patch 2 Critical Patch (ビルド 3506)」が既にリリースされている。

 JVNVU#95072816の情報では、バージョン6.0 Service Pack 3 Patch 2よりも前のバージョンに、ディレクトリトラバーサルやSQLインジェクションなど複数の脆弱性が存在する。悪用された場合、アクセスが許可されていないControl Managerサーバ上のXMLファイルにアクセスされたり、任意のコードやSQL文を実行される任意のコードやSQL文を実行されたりする恐れがある。脆弱性を修正するパッチは「Trend Micro Control Manager 6.0 Service Pack 3 Patch 2」となる。


Trend Micro Control Managerの位置付け(トレンドマイクロのウェブサイトより)

 これらの脆弱性は、トレンドマイクロが2015年に米Hewlett-Packard Enterpriseから買収した脆弱性研究機関「Zero Day Initiative」が報告した。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]