MS、クラウド移行を支援する新ツール発表--Azure AD B2BコラボレーションはGAに

Zack Whittaker (ZDNET.com) 翻訳校正: 矢倉美登里 緒方亮 (ガリレオ)

2017-04-13 14:35

 Microsoftは米国時間4月12日、クラウドへの移行を支援する3つのツールについて発表した。同社は、ハイブリッドコンピューティング環境をサポートする取り組みの強化を続けている。


 まず、「Azure Site Recovery」は、「Amazon Web Services(AWS)」「VMware」「Hyper-V」そして物理サーバなどから「Microsoft Azure」に仮想マシンを移行するために利用できるが、このツールに新しいオプションが加わる。「数週間以内に」、Azureポータル内で仮想マシンにユーザーがタグを付けられるようになるという。これにより、これまで以上に「Windows Server」の仮想マシンの移行が容易になるとMicrosoftは述べている。次に、「Azure Hybrid Use Benefit」が、「Azure Management Portal」で直接アクティブ化できるようになる。さらに、Azureへの移行にかかる費用の見積もりに役立つ「Cloud Migration Assessment」ツールが提供される。

 Microsoftはまた、認証サービス「Azure Active Directory(Azure AD) B2B」コラボレーションの一般提供を12日に開始する。

 Microsoftは2015年9月、Azure AD B2Bと、「Azure AD B2C」のパブリックプレビュー版を公開した。いずれも、オンプレミス、クラウド、およびハイブリッドの構成に安全な認証を提供する狙いがある。

 Microsoftによると、Azure AD B2Cは、FacebookやGoogleなどが提供するコンシューマー向けのアイデンティティサービスによる認証を可能にしたアプリやサービスを構築したい開発者に向けたものだ。一方、Azure AD B2Bは、企業間の認証を目的としている。

 Azure AD B2Cは、2016年夏に米国での一般提供が始まった。そして12日、対象地域が欧州に拡大し、欧州で稼働しデータを保存しているデータセンターも対象になった。一方、Azure AD B2Bコラボレーションは、Microsoftの「Enterprise Mobility + Security(EMS)」の一部として12日に一般提供が開始された。

 Microsoftは、「Slack」に対抗する「Microsoft Teams」へのゲストアクセスの提供にAzure AD B2Bを利用するのではないかと憶測されている。筆者が問い合わせたところ、「提供できる情報はない」との回答だった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]