レノボ・ジャパンは、SDS(ソフトウェア・ディファインド・ストレージ)の新製品として、米DataCore Softwareと協業し、データコア・ソフトウェアを搭載したSDSアプライアンス製品「Lenovo Storage DX8200D」を4月25日から出荷する。
レノボ・ジャパン データセンターグループ データセンター・ソリューション事業本部 副事業本部長兼製品統括本部統括本部長の橘一徳氏は「ストレージ統合やブロックストレージの仮想化に最適なSDSであり、SDS市場におけるレノボの存在感を高めることできる」と位置づける。
同製品は、NECパーソナルコンピュータの米沢事業場に設置しているファクトリー・インテグレーション・センターを活用し、全品を検査し、インストール、キッティングを行ってから出荷する体制を取っており、「HCIで実現している着荷不良率0%の実績をSDSにも展開することで、国内最高品質で製品を提供することが可能になる。検証済みのSDSアプライアンス構成として、プリロードして出荷しているため、購入前、購入後の工数や時間を削減し、迅速な導入を実現できる」(同)と自信をみせる。
NECパーソナルコンピュータ米沢事業場のファクトリー・インテグレーション・センター
レノボ・ジャパンでは、CLOUDIANによるオブジェクトストレージ「Lenovo Storage DX8200C」、NEXENTAによるユニファイドストレージ「Lenovo Storage DX8200N」を、2016年11月から出荷しており、今回のLenovo Storage DX8200Dは、同社のSDSアプライアンスとしては第3弾となる。
従来のSDSアプライアンスが大規模なストレージ環境を活用するユーザーを対象とした製品であったのに対して、今回の製品はより幅広いユーザーへの展開を想定している。
最小で2ノードのHA構成を実現。最大では、5U筐体に3.5型ドライブを最大84台搭載可能で、840TB構成まで拡張できる。
データコアのSDSソフトウェアであるSANSymphonyを搭載。低価格メモリを大量に活用することで実現する高速キャッシュ、他社ストレージも対象にする自動階層化機能のほか、パラレルI/O、ランダムライトアクセラレータなどの機能により、I/O性能を向上。データセンターのパフォーマンスを約10倍に高めることができ、SQL ServerやExchangeをはじめとする高性能を求めるデータベースやアプリケーションの利用に最適化しているという。
「最新技術の採用による性能の最大化を図る一方、System Xのx3650をベースにアプライアンス化しており、汎用ハードウェアの活用により、価格性能比を向上させている」という。