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「どうやって動くか知らなくていい」--リクルートが注力する“量子コンピュータ”研究

田中宗

2017-06-06 07:00

 リクルートコミュニケーションズは、膨大な選択肢からベストな選択肢を見つけ出す、いわゆる「組合せ最適化問題」を解くための手段として、量子アニーリングの実活用に向けた共同研究を本格化すると発表した。具体的に何を目指しているのか、担当者に話を聞いた。今回は後編だ(前編)。

ーー量子アニーリングマシンであるD-Waveが実際に動いているものを見たり触ったりすることで、新たな気付きがあるという話をうかがいました。ところで、量子アニーリングはまだそれほど世に浸透していません。これを初めて知ったのはいつ、どんなきっかけでしょうか。

 高柳:3年前ごろだったかと思います。ちょうどGoogleがD-Waveを導入した頃でしょうか。個人的に開催していた勉強会で友人から教えてもらいました。自分でも勉強を深めて、ブログでまとめました。

 本橋:私が大学院生だった、2008~2009年頃、数理最適化が専門の研究室に所属していた時のことです。

 研究室の先生から完璧な量子コンピュータができたら、組合せ最適化の研究がほとんど終わってしまうぞと聞かされた記憶があります。

 ただ当時は、50~100年後かに実現されると思っていたので、SFの話を聞いている感じでした。まさか今、自分が使うことになるとは全く想像していませんでした。

 棚橋:大学院生の時に気分転換で、量子アニーリングを提案された東京工業大学の西森秀稔先生のウェブサイトをたまたま見て知りました。

 当時、物理学が情報科学の問題解決に使えるという話が新鮮で興味深く、ワクワクしたのを覚えています。

 とても面白くなり、もっと勉強しようと思って、必要となる知識は東京大学の宮下精二先生の書籍『量子スピン系』(岩波書店)で得ました。


左から順に、高柳慎一氏(株式会社リクルートコミュニケーションズ ICTソリューション局 アドテクノロジーサービス開発部 エンジニア)、本橋智光氏(株式会社リクルートライフスタイル ネットビジネス本部 デベロップメントデザインユニット データエンジニアリンググループ データサイエンティスト)、棚橋耕太郎氏(株式会社リクルートコミュニケーションズ ICTソリューション局 アドテクノロジーサービス開発部 エンジニア)

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