デジタルアーツは6月2日、ソフトウェア定義ネットワーキング(SDN)によるネットワークセキュリティの強化施策を2017年7月に提供開始するため、アライドテレシスと共同で開発検証を進めていくと発表した。
具体的には、デジタルアーツのウェブフィルタリングソフト「i-FILTER」と、アライドテレシスの「Secure Enterprise SDN(SES)」を連携させる。

i-FILTERとSESとの連携イメージ(出所:デジタルアーツ)
i-FILTERは、プロキシ型のウェブフィルタリングソフト。101種類のカテゴリをデータベース内部に持つ。その1つである「脅威情報サイト」には、マルウェアに感染した端末が悪意のあるサイトにアクセスする通信先のURLとIPアドレスが含まれており、通信を検知した際にはその通信をブロックすることが可能となる。なお「脅威情報サイト」は、ラック、FFRI、情報通信研究機構(NICT)と提携して1日1回のペースでデータベースを更新している。
SESは、SDN技術を利用して企業向けアプリケーションとネットワークを連携、連動させることで、ネットワークの運用管理にかかる工数とコストを削減し、セキュリティを強化する。
i-FILTERとSESの連携では、マルウェアに感染した端末から「脅威情報サイト」への通信を検知すると、SESにメール通知してエッジスイッチで対象端末を遮断、隔離することが可能になる。
また、通信遮断のメール通知はi-FILTER側でユーザーが設定し、検疫隔離ポリシーを自由に設定できるようにする。こうした連携により、脅威の検知から拡散防止、通信のブロックを可能にし、より強固な情報漏えいサービスを提供できるようになる。