日商エレクトロニクスは6月8日、Robotic Process Automation(RPA)やBusiness Rule Management System(BRMS)、人工知能(AI)などの認知技術を活用した業務改善ビジネスを本格展開すると発表した。その一環として、金融業界向けの業務自動化サービスを提供開始する。
RPAは、PC上から操作可能なアプリケーションの操作やマウスボタン操作を自動で学習し、人に変わって代行するソフトウェア。またBRMSは、複雑な業務ルールを体系的に管理し、インプット情報をもとに判断を自動化する。同サービスは、NTTデータのRPAツール「WinActor」と、なうデータ研究所のBRMSツール「NaU DSP」を活用。業務の自動化を優先課題に挙げる金融業のユーザーに対し、日々の定型業務に対する部分最適から業務全体を俯瞰した最適化まで、幅広い業務改善の支援を可能にする。
業務自動化サービスの全体像(保険業務向け)
作業の自動化ではRPAを活用し、業務に付随する単純、大量な作業を一括自動処理する。また、必要書類判定や不備判定など、業務や書類ごとに異なる複雑な業務ルールを体系管理し、自動的に判断するとによって、手続き内容(ライフイベント)に応じた商品情報などの提供を可能にする。またBPMにより、業務全体のペーパーレス化や処理実績のモニタリングや分析を行う。
日商エレクトロニクスでは、初年度に50社への導入と1億円の売り上げを目指す。今後はRPAやBRMSツールを拡充し、業務改善コンサルティングサービスや、AI技術を活用したより高度な自動化・業務改善も提供していく予定だ。