IBM、世界気象予報モデルにスーパーコンピューティングを利用へ

Stephanie Condon (ZDNet.com) 翻訳校正: 矢倉美登里 吉武稔夫 (ガリレオ) 2017年06月22日 12時59分

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 IBMは、世界で最も高度な気象予報モデルの構築を目指す取り組みに、スーパーコンピュータの処理能力を利用しようとしている。

 IBM傘下のThe Weather Companyは、大気研究大学連合(UCAR)および米大気研究センター(NCAR)と協力し、「IBM Power Systems」と「OpenPOWER」の技術を利用して、こうしたモデルを開発しようとしている。モデルは、2017年末に発売を予定しているIBMの「POWER9」ベースの次世代システム上で動くよう最適化される。

 地域ごとの高度な気象予報は、10年以上前から実用化されており、世界的な予報モデルも存在する。だが今回の共同開発では、これまで実現不可能だった高度な世界的システムを約束している。

 The Weather Companyの科学および予報事業の責任者を務めるMary Glackin氏は米ZDNetに対し、「気象予報は、現在のコンピュータアーキテクチャにおいて特に困難なものの1つだ」と語る。先進的な物理学と相互依存性が関係するため、「気象学者や気象モデル開発者は、手に入れた演算能力を駆使できる」という。

 この新たな取り組みの前半では、NCARの「Model for Prediction Across Scales」(MPAS)コミュニティモデルを、次世代コンピュータでより効率よく実行できるように適合させる。わずかな効率アップでも正確さと精度の向上につながるとGlackin氏は言う。モデルは世界規模だが、粒度を上げて、嵐などの気象状況が発生しつつある場所をピンポイントで特定し、それがどのように発達するかを予報することも可能だ。このモデルは、郡や郡より狭い地域のレベルで、天気事象を数時間前に予報できる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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