IBMが、「Microservice Builder」をロールアウトした。このツールは、クラウドやオンプレミス環境でマイクロサービスを構築する開発者にエンドツーエンドのサポートを提供する。
開発者はマイクロサービスによって、新機能を可能な限り早く提供するよう求められるようになっている。Microservice Builderの狙いは、アプリで共通機能を手早く統合するのに必要なサポートを開発者に提供し、こうした要求に対応しやすくすることだ。このツールは、ランタイムや回復力テスト、設定、セキュリティといった機能の作成と標準化を支援する。また、「OpenID Connect」と「JSON Web Token」を使った一貫したセキュリティ機能を実現する。
Microservice Builderはコードの記述やテストなどのプロセスでも開発者を支援する。チーム単位でこのツールを使用して、特定のポリシーとプロトコルの下で開発作業を行い、全てのサービスが完全なソリューションとして連携できるようにすることも可能だ。Microservice Builderは「MicroProfile」プログラミングモデルを使用することで、「Java EE」のオープン標準を拡張し、マイクロサービス同士の連携を支援する。
Microservice Builderは、「MicroProile」や「Java EE」「Maven」「Jenkins」「Docker」など、人気の高いプログラミング言語およびプロトコルを使用する。「Kubernetes」ベースのコンテナ管理プラットフォームも使用するほか、「Istio」とも連携する。Istioは、IBMがGoogle、Lyftと共同で構築した、マイクロサービスの接続、管理、監視のためのオープンプラットフォームだ。Istioの進化に合わせて、IBMはMicroservice BuilderとIstioの統合を深化させていく計画だ。
提供:IBM
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。