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顧客との対話を重視、クラウドナンバーワンを早く実現--日本オラクル新社長

怒賀新也 (編集部)

2017-07-19 18:49

 日本オラクルは7月19日、6月5日に発表した新執行役、最高経営責任者(CEO)であるFrank Obermeier氏の就任記者発表会を開催した。引き続きクラウドへの注力とそれに関する富士通とのデータセンター分野での協業関係、Industrie 4.0に代表される製造業のIoTおよびクラウド化などが、日本市場の指揮を執る上で鍵になるとしている。

 Obermeier氏は「IoTによりさまざまなモノがお互いに通信するようになる。Boschが(製品販売だけでなく)サービスビジネスにシフトするなど、産業ごとに付加価値を出す新たな動きが出てくる」と指摘。IoTによりデータを軸にしたビジネスがさまざまな産業で急速に広がるとし、それを支えるのがクラウド環境であるとの認識を示した。

執行役最高経営責任者(CEO)に就任したFrank Obermeier氏
執行役最高経営責任者(CEO)に就任したFrank Obermeier氏

 「キヤノン、リコーと話す機会があった。IoTやクラウドサービス、オンプレミスを含め、すべての印刷事業をさらに効率化できる」。ドイツ法人における経歴からも、製造業を中核とする日本市場において、IoTやIndustrie 4.0を背景にしたクラウドやアプリケーション構築などのニーズに、Oracleとして事業機会を見出していることが読み取れる。

 取締役 会長に就任した前社長、杉原博茂氏が掲げた「2020年までにクラウドナンバーワンになる」という目標。これについて「もっと早く実現する野心がある」とObermeier氏。さまざまなアプリケーションがクラウド上に載ってくる今後を見据えた時に、「クラウドの基盤となるプレーヤーがたくさんいたのでは混乱を来すため、ユーザーはそれを望んでいない」と続ける。

 会見に同席した杉原氏は「これまで"ナンバーワン”について詳細は示してこなかったが、3年がたち、B2Bなのか、SaaS、PaaS、IaaSもしくはパブリッククラウド、ハイブリッドクラウドなのかなど、分野を明示するべき時が来ている」とコメントした。

データベースのクラウド化

 Obermeier氏は、日本市場におけるライバルとして、Amazon Web Services(AWS)とSalesforce.comを挙げ、SAPはアプリケーション領域のみで競合すると説明。クラウド化は急激にではなく、段階的に進むだろうとした。さらに、多くのエンタープライズユーザーが、これまでOracle Databaseを利用してきており、「今後オラクルとしてデータベースのクラウド化を進めていく」と強調。絶対的な自信を持つリレーショナルデータベース領域を軸に、クラウド市場でのシェア拡大をイメージしているようだ。

 一方で、データベース領域で急速にユーザーを増やしている「Amazon Aurora」など、クラウドデータベースを提供する企業をけん制する形にもなった。屋台骨であるデータベース事業がクラウド化という環境変化にさらされていることに、危機感を持っていることも垣間見えた。

 Obermeier氏は日本オラクルの前、ドイツ法人でクラウドトランスフォーメーションとIndustrie 4.0を担当。日本オラクルのCEOとしての優先事項は、日本の顧客のビジネスニーズと期待を理解することだという。日本市場に必要な「オープン、スケーラブル、コンプリート、レディ」なクラウド環境を構築するとしている。

 1968年2月22日、ドイツ・フランクフルト生まれ。1991年7月にHP Deutscheに入社。OracleやAvaya、Dellの各ドイツ法人を経て2012年3月にHP Deutscheのジェネラルマネージャー、2014年4月にワールドワイドチャネルセールス担当バイスプレジデントに就任した。2015年2月にOracle Deutscheに入社、テクノロジーセールスビジネスユニット担当バイスプレジデントを経て、2017年6月、現職に就いた。

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