編集部からのお知らせ
「ZDNet Japan Summit」参加登録受付中! 
新着記事集:「負荷分散」

「Google Cloud Platform」、新しいネットワーキングアルゴリズムで高速化

Stephanie Condon (ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2017-07-21 11:05

 Googleは米国時間7月20日、「Google Cloud Platform」(GCP)の速度と信頼性を高めるために、TCP層での「BBR」という新たな輻輳制御アルゴリズムを採用したと発表した。

 これまで使用していた「CUBIC」という輻輳制御アルゴリズムと比べると、BBR(Bottleneck Bandwidth and Round-trip propagation time:ボトルネック帯域幅および往復伝搬時間)によってGoogleのサービス全体を通じて、より高スループットで低レイテンシ、高品質なエクスペリエンスがもたらされるという。


提供:Google

 BBRがGCPの顧客にもたらすメリットはいくつかある。まず、GCPサービスからアプリケーションへのトラフィックがBBRを用いて送信されるため、「Cloud Spanner」や「Cloud Bigtable」といったGCPのサービスを利用する際、より高速にデータにアクセスできるようになる。

 また、インターネットユーザーにもGCP顧客のウェブサイトへのアクセスが高速になるというメリットがもたらされる。GCP顧客が自社サイトの公開やロードバランシングに「Google Cloud Load Balancing」や「Google Cloud CDN」を使用している場合、ユーザーのブラウザに向けたコンテンツ送信にもBBRが用いられる。

 Googleは輻輳制御のルールを効果的に書き換えることでBBRを実現した。こういったアルゴリズムは通常の場合、パケットの喪失状況を判断してネットワークに送信するデータの速度が決定されるという、ロスベースのものとなっている。一方BBRはネットワークにおける直近のパケット到達率と往復遅延時間を使用した動的なモデルを構築する。

 Googleのテストによると、BBRのスループットはCUBICの最大2700倍に達し、キューイング遅延時間は25分の1に低減されたという。

 BBRは、Google.comやYouTubeからのTCPトラフィックで既に利用されている。ネットワークが提供する帯域幅を効果的に活用することで、YouTubeのネットワークスループットは世界全体で平均4%、一部の国では14%以上向上したという。また、ネットワークのキューが短くなり、往復遅延時間も33%低減したという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    Google Cloudセキュリティ基盤ガイド、設計から運用までのポイントを網羅

  2. セキュリティ

    仮想化・自動化を活用して次世代データセンターを構築したJR東日本情報システム

  3. ビジネスアプリケーション

    スモールスタート思考で業務を改善! 「社内DX」推進のためのキホンを知る

  4. セキュリティ

    Emotetへの感染を導く攻撃メールが多数報告!侵入を前提に対応するEDRの導入が有力な解決策に

  5. セキュリティ

    偽装ウイルスを見抜けず水際対策の重要性を痛感!竹中工務店が実施した2万台のPCを守る方法とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]