Microsoftは米国時間7月27日、4月に提供を開始した「Windows 10 Creators Update」を、Windows 10を搭載する全ての対応デバイスに公開したと発表した。
これまで同社は、Windows 10のビジネスユーザー向けのリリースを「Current Branch for Business」(CBB)と呼んでいたが、同社は5月に、CBBの名称を「Semi-Annual Channel」に変更すると発表した。この名称は、今後Windows 10と「Office 365 ProPlus」の両方で共通して使用される。
4月に発表されたように、今後Windows 10とOffice 365 ProPlusに対する機能アップデートは、年に2回、3月と9月にリリースされることになる。どちらの機能アップデートについても、リリース日から18カ月の間、アップデートやセキュリティパッチが提供される。これは、今回リリースされたWindows 10 Creators Update(2017年3月にRTM版がリリースされたため、1703とも呼ばれる)のSemi-Annual Channel向けリリースには、2018年9月前後までアップデートが提供されることを意味している。
またMicrosoftは、企業のWindows 10 Creators Update導入を支援するため、ボリュームライセンスサービスセンター、MSDN、Windows Update for Business、Windows Server Update Servicesで提供するWindows 10 Creators UpdateのパッケージやISOファイルに、7月にリリースされた累積アップデートを統合する。
さらに同社は今回の発表と同時に、Windows 10のユーザーに対して、2015年11月にリリースされたWindows 10 November Update(1511)に対する、機能アップデートやセキュリティアップデートの提供は、2017年10月10日で停止すると改めて注意喚起した。Windows 10のユーザーがこの日以降に機能アップデートやセキュリティパッチを入手するためには、Windows 10 Anniversary Update(1607)、Windows 10 Creators Update(1703)、Windows 10 Fall Creators Update(1709)のいずれかを使用する必要がある。
このルールの例外は、従来「Long Term Servicing Branch」(LTSB)と呼ばれていたバージョンだ。このサービスモデルの名称も変更される予定で、今後はLong-Time Servicing Channel(LTSC)と呼ばれることになる。LTSCは2年から3年おきにリリースされる予定になっており、次のLTSCは2019年に公開される見込みだ。
Microsoftはまた、7月27日付けで、Windows 10 Creators Updateに対する段階的なロールアウトは終了すると発表した。現在Creators Updateは、「Windows 10を使用しているすべての対応デバイスで、Windows Update経由で入手可能」な状態になっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。