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ハイブリッドクラウド戦略にありがちな5つの落とし穴 - (page 2)

Alison DeNisco (TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2017-08-08 06:30

3.ワークロードや実行環境に対する分析を怠る

 451 ResearchのLehmann氏によれば、多くの企業は、利用可能なハイブリッドの選択肢に対する分析を十分に行っておらず、価格や、パフォーマンスや、運用上の特徴を適切に理解できていないという。同氏は、「これは最終的には、さまざまなワークロードの価値とリスク、そして運用環境のパフォーマンス的な特徴を理解し、ワークロードと実行環境を対応させた評価マトリックスを作成することに帰結する」と述べている。

 それに加え、多くの事業部門やITチームは、全体的な戦略を考慮しないまま、独自にSaaSサービスを利用してしまっている、と同氏は指摘する。「事前の戦略的な検討が不足していることが多い」と同氏は言う。「企業は一度立ち止まって、ワークロードについて全体的に見直し、利用可能な実行環境について再検討して、ビジネスのニーズや市場における競争環境の変化を考慮した周到な戦略を策定すべきであり、またビジネスの観点から成功の度合いを評価できる、一連の重要業績評価指標(KPI)を作る必要がある」

4.マルチクラウドの管理を考慮に入れていない

 最近451 Researchが実施した調査によれば、多くの企業は複数のクラウドを使用している。回答企業の64%がSaaSを利用しており、43%がIaaSを利用していた。何も使っていない企業は、わずか10%にすぎない。

 「ハイブリッド戦略を策定する際には、パブリッククラウドについて計画するだけでなく、複数のパブリッククラウドを想定した計画を立てることが重要だ」とCancila氏は言う。

 Cancila氏は、アーキテクチャに関わらず、マルチクラウド管理は非常に重要だと述べている。「2つ以上のクラウドプロバイダを利用した際の、リソース消費とコストを管理するのがマルチクラウド管理だ」とCancila氏は述べている。

5.統合戦略を検討していない

 「ハイブリッドクラウドでは、統合が重要になる」とCancila氏は言う。また同氏は、企業はすべてのクラウド環境を管理できる単一のツールを欲しがるが、そのようなものは存在しないと付け加えた。

 「ハイブリッドクラウドは現実のものになっているが、今やこれを一度解体して、統合作業に投資すべき時期だ」とCancila氏は述べている。「その作業は、パブリッククラウドに移行すべきアプリケーションと、データセンターに再統合すべきものを特定するところから始まる」

 多くの企業は、クラウドをほかのクラウドやオンプレミスのインフラと連携させるための、サービスとしての統合プラットフォームを探そうとする、とLehmann氏は言う。「実行環境の選択肢も、ツールの数も増えているため、統合ツールについても再検討する必要がある」とLehmann氏は述べている。ツールの多くは、ハイブリッド統合プラットフォームを取り込み始めている。

 「企業は統合戦略に十分な注意を払っていないか、マルチクラウド統合を可能にする、より洗練された新しいツールを十分に利用できていない」とLehmann氏は述べている。「統合戦略に対する認識を改めるべきだ」

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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