アイ・ティ・アール(ITR)が7月13日に発表した、2016年度のSaaS型のアイデンティティ管理(IDM)とアイデンティティ/アクセス管理(Identity & Access Management:IAM)をあわせた国内市場は前年度比30.9%増という。2016~2021年度の年平均成長率は20.1%と予測している。
Office 365などのSaaSによるハイブリッドなクラウド環境のセキュリティ対策としてID管理が重要な統制手段となりつつあると同社は解説している。
同社は「市場では、従来からのSSO(シングルサインオン)を活用した利便性確保の他、オープン化されたシステムでの多要素認証や高度な生体認証、行動解析によるリスクベース認証、運用の安全性の向上のための特権ID管理の需要も増加している」と指摘。「今後はIoTデバイス管理のほか、トランザクションやデータを中心とした新たなアイデンティティの活用の需要が高まる」との見方を明らかにしている。
SaaS型IDM/IAM市場売上金額推移と予測(ITR提供)