以前から存在する、筆者のお気に入りの機能「音量ミキサー」もようやくアップデートされ、「Microsoft Edge」や「Groove Music」などのUWP(Universal Windows Platform)アプリの音量も調節できるようになった。これはタスクバーのスピーカアイコンを右クリックすることで利用できる機能で、全体的なシステムの音量を変更せずに、各アプリの音量を個別に変更できるというものだ。
ようやく音量ミキサーでUWPアプリも扱えるようになった。
また、「タスクマネージャー」でGPUごとにパフォーマンス情報を確認できるようになったことも、目立たないが歓迎すべき変更点の1つだろう。
タスクバーに頻繁に利用する連絡先をピン留めできる「My People」機能は、最初は単なる小手先の仕掛けに思えたが、使ってみると非常に便利だということが分かった。メールやカレンダー、メッセンジャーのアカウントを連携させておけば、予定や電子メールのメッセージ、Skypeの会話、連絡先の詳細などの情報を、クリック1つでスクロール可能なウィンドウに一度に表示させられる。
設定の改良
今回のアップデートでも、従来の「コントロールパネル」から「設定」アプリへの設定項目の移行は進んでいる。目立った変更内容をいくつか挙げてみよう。
[設定]>[システム]>[バージョン情報]の情報は整理され、合理化された。これまでこの情報は、1つの長いリストとして表示され、スクロールしないと全体を見ることはできなかった。新たな表示方法では、情報がシステムの正常性、デバイスの仕様、Windowsの詳細の3つのブロックに整理されている。
従来のバージョンでは設定項目の場所が分散していた「リモートデスクトップ」についても、[設定]>[システム]>[リモート デスクトップ]にまとめられた。
セキュリティ
Windows 10のセキュリティアーキテクチャについても多くの改善が施された。その中でも、1つ目は非常に重要な内容だ。安全性が極めて低いSMBv1のプロトコルは、クリーンインストールされたWindows 10からは削除されている(すでにインストールされているWindows 10からのアップグレードの場合、SMBv1のコンポーネントは残されたままになっている)。