「Home」エディションと「Professional」エディションにはSMBv1のサーバコンポーネントは含まれないが、クライアントは含まれている。「Enterprise」エディションと「Education」エディションからは、SMBv1のすべてのコンポーネントがアンインストールされている。
この変更の副作用として、古くからある「Computer Browser」サービスも削除された。
以前の機能アップデートで導入された「Windows Defenderセキュリティセンター」にも2つの大きな機能追加が行われた。1つめは「Exploit Protection」で、この機能には、以前は「EMET」(Enhanced Mitigation Experience Toolkit)が持っていた緩和機能の多くが含まれている。
従来EMETで行っていた設定の多くは、ここで行える。
また、Fall Creators Updateでは、「コントロールされたフォルダーアクセス」と呼ばれるランサムウェア対策機能も追加された。この機能もWindows Defenderセキュリティセンターから制御できる。この機能を有効にすると、Windowsのシステムファイルとデータフォルダには、許可されたアプリしかアクセスできなくなる(データフォルダのリストをカスタマイズしたり、特定のアプリをホワイトリストに追加することはできる)。
最後は「Hyper-V」の仮想化機能を使って、Microsoft Edgeのセッションをサンドボックス化する「Windows Defender Application Guard」だ。この機能は、(少なくとも)現時点ではWindows 10 Enterpriseエディションでしか利用できない。
HYPER-V
Windows 10のProfessionalエディションとEnterpriseエディションで、もっとも役に立つ機能を1つ挙げるとすれば、それは「Hyper-V」だろう。この極めて堅牢性の高い仮想化プラットフォームは、今回のリリースでかなりの修正を施されている。
新たに導入された「仮想マシンギャラリー」を使えば、とにかくタスクを実行したいユーザーが、技術的な設定を細々と行わなくても、用途に合わせて簡単に仮想マシンを作成できる。また一度作成した仮想マシンは、新たに設けられた「共有」ボタンをクリックするだけで.vmczファイルに圧縮され、Hyper-Vが利用できるほかのPCにインポート可能になる。
デフォルト設定も一部変更されており、今回からチェックポイントがオンになった。これによって、チェックポイントを手動で設定するのを忘れた場合でも、あらゆるVMをロールバックできるようになる。
また注目すべき最新の機能に、Hyper-Vによる仮想バッテリのサポートがある。バッテリで動作するデバイス上で実行されているVMでこの機能を有効にすると、物理マシンのバッテリの状態をVM内部で確認できる。
よりスマートなストレージ
かなり時間がかかってしまったが、ようやく「OneDrive Files on Demand」機能がWindowsに組み込まれる。設定には慣れが必要だが、これはそれだけの価値がある機能で、最小限のローカルストレージしか持たないデバイスで大容量のクラウドストレージを扱うのが容易になる。
File On Demand機能が有効になっているかどうかを調べるには、OneDriveアイコンをクリックする。