Microsoftは、「Windows 10 Fall Creators Update」に新たな追加オプションを組み込むことで、引き続き「Windows 10」のプライバシー設定に微調整を試みている。
Microsoftが2017年春に提供を開始した「Windows 10 Creators Update」では、かなりの数のプライバシー設定が新たに組み込まれた。米国時間9月13日に発表された追加オプションは、それに続くものになる。同社はこれまで、プライバシー設定や、Windows 10が最初に登場して以来収集している遠隔測定データの量について、さまざまな保護団体や一部の顧客から寄せられる苦情をくい止めようとしてきた。
Fall Creators Updateで、Microsoftは設定プロセスに2つの新しいプライバシー関連の変更を加える。ユーザーは、設定プロセス中に、Windows 10のプライバシーポリシーを直接表示できる。また、新しいデバイスをセットアップする場合、プライバシー設定画面の「Learn More」ページから、位置情報や音声認識、診断、各ユーザーに合わせた体験、広告など、関連する設定に直接アクセスできるようになる。
また、位置情報だけでなくアプリケーション管理を設定する機能も追加される。「Windowsストア」を通じてインストールされたアプリは、カメラやマイク、連絡先、カレンダーなどの使用許可をユーザーに求めるメッセージを表示する。アプリケーションが許可を求めるこの新しいプロンプトは、Fall Creators Update後にインストールされたアプリにのみ適用される。ほかのインストール済みアプリに関しては、「設定」→「プライバシー」から許可を調整することができる。
法人ユーザーの場合は、診断データを「Windows Analytics」に最低限必要な範囲に限定する新設定も加わる。Windows Analyticsは、ITのプロフェッショナルを対象とするサービスで、Windows 10のデプロイやサービス、サポートに関する詳しい情報を提供する。
Microsoftは「Windows Insider Program」で、Fall Creators Updateのテストビルドのリリースを続けている。12日には「Fast Ring」テスター向けに、Fall Creators UpdateのPC版テストビルド「Build 16288」を公開し、多くの修正を行った。Microsoftは、「Windows 10 Mobile」のテストビルド「Build 15250」も配信した。2要素認証に対応したほか、多くの修正とアップデートが提供されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。