SECのシステムに不正アクセス--盗難データを金融取引に悪用か

Ry Crist (CNET News) 翻訳校正: 編集部 2017年09月22日 09時35分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 米証券取引委員会(SEC)のJay Clayton委員長が米国時間9月20日、サイバーセキュリティに関する声明を発表した。SECは2016年にハッキング被害に遭ったという。

 一部のケースで、SECのシステムに対する不正アクセスまたは不正利用があったとし、「SECは2017年8月、2016年に既に検知されていた事件が、取引を通じた不正利益の取得に利用された可能性があることを確認した」と述べている。

 ハッカーは、SECの「EDGAR」システムのソフトウェア脆弱性を利用したという。EDGARには、米証券取引所に上場している企業の財務記録の膨大なデータなどが保存されている。目的を明確に定めたハッカーがそのデータを利用し、株式市場で利益を得た可能性がある。Clayton委員長によると、EDGARシステムに偽のSEC文書を配置し、それに伴う市場の動きを利用して利益を得ようとしたと見られるケースもあったという。

 Clayton委員長は、「個人を特定できる情報への不正アクセスや、SECの業務遂行を危機にさらす状況、システミックリスクもたらす結果にはならなかったと考えている」とし、EDGARのソフトウェア脆弱性はすべて「検出後速やかに修正」したと述べた。

 また、不正アクセスにつながった可能性のある要因の一部についても明らかにしている。非公開情報が含まれていたノートPCの紛失や、保護されていない個人の電子メールアカウントで非公開情報が送信されたことなどだ。

 Clayton委員長は、「サイバーセキュリティが進化していることを認識しており、独自の経験や他組織の経験から常に学習している」と述べている。SECはこの分野の専門家をさらに雇用したい考えだという。

米証券取引委員会(SEC)のJay Clayton委員長
米証券取引委員会(SEC)のJay Clayton委員長
提供:Chip Somodevilla / Getty Images

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
IT部門の苦悩
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算