東京都の町田市は9月27日の午後2時~3時30分に帰宅困難者を見守るサービスの実証実験を中心市街地で行う。町田市認知症サポーターなどが協力する。
帰宅困難者を見守るサービスには、クラウド型IoTデータ活用基盤サービス「FUJITSU Cloud Service K5 IoT Platform」と、同市の創業支援施設「町田新産業創造センター」に入居するアジラの画像認識技術が活用されている。
今回の実証実験は、主に高齢者の帰宅困難予防を想定しており、サポーターが専用アプリをインストール済みの自身のスマートフォンで撮影した帰宅困難者役の画像と位置情報をK5 IoT Platformにアップロードし、家族役によって事前に登録された帰宅困難者役の画像とのマッチング情報を家族役に通知して位置を確認することで、サービスの有用性を検証する。実証実験の主な流れは以下の通り。
- 帰宅困難者役の画像を家族役のスマートフォンでK5 IoT Platformにアップロードし、事前データを登録
- 認知症サポーターによるフィールドでの帰宅困難役を発見、撮影画像を登録
- システムを通じた家族役への撮影情報を提供
- 家族役が帰宅困難者役を発見
画像については顔にモザイクをかけ、撮影したスマートフォン内には保存できなくするなど、プライバシーに関する配慮が施されている。富士通では、プライバシーに配慮した画像を活用した捜索支援システムを特許出願済という。

実証実験のフィールドとなる町田市中町と森野周辺(出典:富士通)