NECは10月2日、訪日外国人の接客が生じる空港やホテル、百貨店など向けに、外国語でのコミュニケーションを支援する「多言語音声翻訳サービス」を11月1日から提供開始すると発表した。2020年までに10万IDの獲得を目指す。
日本語、英語、中国語、韓国語に対応した接客業向けの音声翻訳サービス。端末1台で双方向での会話ができ、翻訳と逆翻訳の結果をテキストで確認できる。
多言語音声翻訳サービスの利用イメージ(出典:NEC)
タブレットやスマートフォンで使えるアプリ版に加え、専用の業務用小型端末も提供する。情報通信研究機構(NICT)の開発した観光会話向けの高精度翻訳エンジンを活用しており、商品名や施設名などユーザー固有の単語を追加で辞書登録することができる。
また、クラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」に利用データを蓄積し、会話内容や利用状況の可視化が可能。さらに動画通話により専門スキルを要した通訳者につなげる「通訳クラウドサービス」やIPトランシーバにより一斉同報発信できる「スカイトランシーバ」など同社の業務系サービスと組み合わせて利用することもできる。
利用価格と販売開始日(出典:NEC)