最近になり、ロボットによる業務の自動化を指す「RPA(Robotic Process Automation)」に注目が集まっている。
日常業務を中心に、例えば、交通費精算の確認作業などを、人手ではなくロボットで実施するといった利用方法が考えられている。
市場規模の予測は、ロボット向けソフトウェアと限定すると、それほど大きくはないが、RPAによる社会インフラの刷新といった大局的な見方をすると、非常に大きな額になるなど、応用範囲はさまざまある。だが、まだそのとらえ方は定まっていない。
いずれにしても、RPAがターゲットとしているのは、主に単純作業の自動化であるため、潜在的な対象範囲は多業種、多業務にわたる。「ロボットが人の仕事を奪う」といった人工知能(AI)のリスク面を実態として示す最初の事例になる可能性もある。一方で、RPAが導入されたことで生まれる業務も少なくないと言われ、今後の発展段階に注目が集まってくる。
RPAの可能性と注意点