IDC Japanは11月28日、産業分野別および企業規模別の2017~2021年の国内IT市場規模予測を発表した。2017年は多くの産業分野でプラス成長を見込み、特に組立、プロセスなどの製造業では円安傾向の長期化に加えて、米国経済が好調なことから輸出が堅調になり、生産管理システムなどの既存システム刷新や情報系システム構築など、積極的なIT支出が行われているという。
国内IT市場 産業分野別 支出額予測、2016年〜2021年
また、公共/公益分野では、電力およびガスの小売自由化に伴う顧客管理、販売管理システムの刷新や、スマートメーター導入に向けた新規投資が積極的に行われている。さらに運輸/運輸サービスでも人材不足に対応するIT投資などで堅調さが続く。
IDCでは、2017年の国内IT市場規模(支出額ベース)を16兆5775億円、前年比成長率3.9%と見込んでいる。また、2016~2021年の年間平均成長率は2.2%と予測している。