既存の、そしておそらく一枚岩的なアプリケーションをマイクロサービスとしてリファクタリングしようと試みることは、その労力に見合うだけの価値があるのだろうか。それとも、緩く連結したマイクロサービスから構築される、新しくて、より柔軟かつ俊敏なアプリケーションにその時間と労力を費やした方がいいのだろうか。
提供:Joe McKendrick
最近発表された調査結果によると、企業のITチームはそれらを両立させているようだ。Red Hatが「Red Hat JBoss Middleware」と「Red Hat OpenShift」顧客ベースを対象に実施した調査では、69%が新しいアプリケーションと既存のアプリケーションのリファクタリングの両方にマイクロサービスを使用していると答えた。同調査報告書を執筆したCesar Saavedra氏は、「このデータから分かるのは、マイクロサービスがIT変革の全過程を通してユーザーに価値を提供することだ。企業の狙いが、現行のアプリケーションポートフォリオをアップデートすることであれ、新たなイニシアチブを加速させることであれ、それは同じである」と述べた。
かなり多くのITマネージャーにとって、マイクロサービスを使うことの利点は、比較的迅速に実現されている。回答者の3分の1以上(33%)は、実装から2カ月〜6カ月以内にそれらの利点が現実になり始めたと述べた。これらの利点は、継続的インテグレーションと継続的デリバリ(CI/CD)という形で、より大規模なアジャイルとDevOpsのビジョンを実現することで完成された。スケーラビリティの改善、市場投入時間の短縮、開発者生産性の向上、デバッグとメンテナンスの迅速化も、アプリケーションをバイトサイズのマイクロサービスに分割することで得られる利点とみなされている。
マイクロサービス(ひいてはコンテナも)は、企業の回復力向上に対するアプローチの見直しにおいて、非常に大きな役割を果たしている。なぜなら、インターネット自体、そして今ではブロックチェーンも、混乱を避けるために、高度に分散化された方法で設計されているからだ。Redpoint VenturesのベンチャーキャピタリストであるAstasia Myers氏は、「サービスメッシュ」の展開において、マイクロサービスが役割を果たしていると考える。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。