インターネットイニシアティブ(IIJ)は2月6日、新しいデータセンター(DC)「白井データセンターキャンパス」を千葉県白井市に建設すると発表した。
同DCは、IoTの本格普及などに伴うデジタルデータの爆発的な増大や、クラウド需要に対応した中長期のサービス設備拡張に備えるもので、2019年春の稼働開始を予定している。敷地面積約4万平方メートルに最大50MWの受電容量を備え、6000ラック規模の設備収容を可能にする。
またDC建屋の工法として「システムモジュール型」を採用し、より柔軟な拡張性、短工期、低コストを実現、デジタルデータの増大に応じて段階的に拡張していく。
「白井データセンターキャンパス」の完成イメージ
システムモジュール型の工法は、建物の構成要素となる「鉄骨」「外壁」といった部材の形状・配置を標準化することで、高品質ながら短工期での構築を可能にし、建設コストを抑制する。また、需要に応じた柔軟なファシリティの拡張が可能となる。
また同DCは、稼働中の松江データセンターパークで実績のある「外気冷却空調」と、AIを用いた空調、エネルギーコントロールを実施、電力使用効率PUE1.2以下を目指す。
AIの活用では、さまざまな設備メーカーと協力し、空調設備、電気設備、サーバなどの稼働情報の制御に利用し、DC全体の省エネ性能向上や異常検知能力向上を図る。IIJでは、受付、巡回、監視といったDC運用業務にロボット技術の応用が可能だと考えており、運用の自動化にも積極的に取り組んでいく。