NTTデータ先端技術は2月7日、オープンソースソフトウェア(OSS)統合運用管理ソフトウェア製品の最新版「Hinemos Ver.6.1」のオープンソース版をGitHubで公開した。「攻めの運用」の実現に向けたリアルタイムなシステム状況の把握や予防保全、自律型運用のための機能を拡充している。
最新版では、各種メッセージや性能値に加えて、パケットキャプチャやバイナリログなどのデータの収集および蓄積を可能にした。これらのデータはHinemosエージェントで行い、収集データに決められたログフォーマットの形でタグ付けすることで、タグを利用した統計情報を監視できるようになる。
また各種データから傾向や複数の値による相関性などを監視することで、瞬間の単一の性能値だけでは検出が難しいサイレント障害の監視を容易にした。傾向の自動分析から異常値を検知してアラートを出す「将来予測監視」、収集したデータ値の短時間での急変をアラートする「変化量監視」、2つの性能値の相関性が崩れた時点でアラートする「相関係数監視」、複数条件で正常や異常を判断する「収集値統合監視」の機能を提供する。
この他に運用の自動化に向けた機能の強化として、実行中のジョブ同士のイベント連携、ジョブに付与した実行優先度による後続ジョブの実行制御などを行えるようにした。
同社では4月に、インシデント管理製品連携やクラウド対応、可用性構成などを含めたエンタープライズシステム向けとなるHinemos ver.6.1のサブスクリプションを発売する予定。
Hinemos 6.1のコンセプトイメージ