トレンドマイクロの企業向けセキュリティ製品を中心に脆弱性が存在するとして、同社や情報処理推進機構(IPA)などが2月15日までにセキュリティ情報を公開した。
脆弱性はDLL読み込みに関するもので、ウイルスバスター コーポレートエディション 11および同XG、ウイルスバスター ビジネスセキュリティ 9.5、ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス、Trend Micro Endpoint Sensor 1.6、Trend Micro Deep Security 10.0、ウイルスバスター クラウド(月額版含む)が影響を受ける。
具体的には、製品をインストールした状態で他のアプリケーションのインストーラを実行した場合に、他のアプリケーションのインストーラが配置してあるディレクトリに存在する特定のDLLが読み込まれてしまう。これを悪用して任意のコードを実行される恐れがあるが、悪用するには、攻撃目的で作成されたDLLファイルが攻撃者の意図する場所へユーザーによって配置されている必要があるという。共通脆弱性評価システム(CVSS)バージョン3を用いた脆弱性の深刻度評価は「7.8」(最大は10.0)とされている。
トレンドマイクロは既に脆弱性の影響を受ける製品で修正プログラムをリリースしており、早期適用をユーザーに呼び掛けている。