Instagram広告:特にBtoC企業から熱視線
BtoC企業が2018年に予算を増やしたいウェブ広告の第1位は、Instagram広告だそうです(ソウルドアウト調べ)。このように大きな注目を集めているInstagram広告は、Facebook広告マネージャから作成・管理できます(※2012年にInstagramはFacebook傘下に入ったため)。Instagram広告を出すには、Facebook広告アカウントとFacebookページが必要ですが、Instagramアカウントは必須ではありません。

図6-5:Instagram広告
広告のターゲティング
Facebookと同様に、年齢や性別の他、趣味・属性でのターゲティング、カスタムオーディエンス、類似オーディエンスなどが利用できます。
広告の掲載面・タイプ
掲載面は「インフィード型」で、タイプには「写真」「動画」「カルーセル」「ストーリーズ」などが選べます。
広告の買い方
1日で広いリーチを獲得できる発注型の「マーキー」と、予算に合わせてターゲットや期間などを柔軟に設定できる運用型の「セルフサーブ」が利用できます。
Instagram広告の詳細はこちらの公式ページでご確認ください。
Twitter広告:タイムリーさと拡散性が強み
タイムリーさ、拡散性が強みのTwitter広告は、Twitterの広告管理ページから作成・管理できます。
広告のタイプ
「ウェブサイトへの誘導」「フォロワーの増加」「エンゲージメント(リツイートやいいね)の増加」など目的に応じた広告キャンペーンを作成できます。2017年12月からは月額固定料金でツイートを自動的に広告配信できる「オートプロモート」というメニューも加わりました。
また、通常のツイートよりもリッチなコンテンツを表示できる「Twitterカード」機能を使うことで、エンゲージメントの向上も期待できます。

図6-6:Twitter広告の目的
広告のターゲティング
さまざまなターゲティング設定が可能で、例えば、「キーワード」ターゲティングを使うと、適切な瞬間に適切な文脈で広告配信されます。
ユーザーが“今”感じている興味や関心に合わせた広告配信こそが、Twittter広告最大の特徴といえるでしょう。
Twitter広告の詳細はこちらの公式ページでご確認ください。
SNS広告の運用--PDCAを回し続けてターゲットにマッチする広告を探る
SNS広告は、ユーザーの反応を確認しながら画像やテキストを差し替えたり配信ターゲットの幅を調整したりと、目的の効果を得るための軌道修正が比較的容易です。この特徴を生かし、PDCAをスピーディーに回し続けましょう。
広告の効果は、各SNSが用意している分析ツール(Facebook広告マネージャ、Twitterのキャンペーン管理画面)などで確認できます。これらの分析ツールではインプレッション数やクリック数などの詳細が時系列で表示され、その推移から広告効果を読み取ることができます。
チェックすべきポイントはいくつもありますが、特にCPC(クリック単価)やCPM(インプレッション単価)などに注目することをお勧めします。
まとめ
潜在顧客にアプローチするのに最適なSNS広告。目標達成に向けて、日々のチューニングなどによる軌道修正が比較的容易な点がメリットです。PDCAをスピーディーに回し、効率よくゴール達成を目指しましょう。
次回は、SNSを使ったCRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)について紹介します。お楽しみに。
- 後藤真理恵
- 東京大学 文学部卒。中学高校教諭第一免許状(国語)取得。日本オラクルにて、技術者向け研修の開発~実施、講師育成、技術者向け資格試験の問題開発などを担当。その後はマーケティング、パートナービジネス部門などを歴任。2013年にコムニコに入社し、数多くの企業のSNSマーケティングを支援中。2016年11月、SNSエキスパート協会代表理事に就任し、SNSマーケティングの正しい知識を持つ人材育成にも努めている。