シード・プランニングは2月19日、国内の法人向けモバイル通信市場の調査結果を発表した。これによると同市場の契約数は2025年には9350万件規模に成長する。
シード・プランニングによると、モバイル通信市場はコンシューマー向けの成長が一段落するためこれまでの成長が持続しない。一方、法人向け市場は働き方改革やモノのインターネット(IoT)の普及により今後も成長が期待できる。
このような背景から同社では、成長が期待される法人向けモバイル通信市場に焦点を当て「スマートフォン」「回線契約を行うタブレット端末」「フィーチャーフォン」「モバイルWi-Fi・ルータ・データカード」「IoT・M2Mに供される通信モジュール」の市場について動向を調査した。
その結果、モバイル通信端末全体市場は2025年には2016年と比べて1.4倍の2億3700万契約に成長すると予測。特に法人向け市場は同2.4倍の9350万契約と、全体の40%を占める大きな市場に成長が期待できることが分かった。
また、成長が期待できる法人向け市場の構成を見ると「IoT・M2M通信モジュール」が大きく伸びると予測。2025年には6550契約となり、法人向け契約の70%を占めると見ている。用途別では「自動車・テレマティクス」「電力スマートグリッド」「セキュリティ・見守り」「デジタルサイネージ」「宅配便、トラック等の追跡・管理」の5分野で70%を占めると予測している。