Microsoftは2016年に開催した開発者向けイベント「Build 2016」で、ボット開発ツールや「会話プラットフォーム」について大きく取り上げていた。その後大型の発表はなされていなかったが、Microsoftは、同社のボット開発用ツールやメッセージング機能を数カ月中に拡張する準備を整えているようだ。
Mandoのテクニカルストラテジストであり、AI分野におけるMicrosoft MVP(Most Valuable Professional)の受賞者でもあるGary Pretty氏が述べているように、Microsoftは「Bot Builder SDK」のバージョン4の開発に力を入れており、オープンソース化している。この新バージョンでは、既存のC#や.NET、JavaScriptといったオプションに加えてPythonとJavaのサポートも追加しようとしているという。(Pretty氏によると、現在GitHubで、PythonとJava向けのページはまだ公開されていない)。
Microsoftのボット開発の中核には「Microsoft Bot Framework」がある。このフレームワークは、「Bot Builder SDK」や、ボットの登録や接続、発行、管理を行う「Bot Connector」などで構成されている。
Microsoft Bot Frameworkを用いることで開発者は、テキスト/SMSや「Office 365」のメール、「Microsoft Teams」「Skype」「Slack」「GroupMe」「Telegram」、ウェブなどのプラットフォーム上で動作するボットを構築できる。サーバレスコンピュートサービス「Azure Functions」をベースにした「Azure Bot Service」というサービスもある。
また、Microsoft Bot Framework SDKを使ってAmazonの「Alexa」や、Googleの「Googleアシスタント」に接続できるようにするためのブリッジ開発プロジェクトが複数、GitHub上で進行しており、Pretty氏もこういったプロジェクトに貢献している。

提供:Microsoft
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。