Red Hatが、新たな意思決定プラットフォーム「Red Hat Decision Manager 7」を発表した。このプログラムは、ビジネスルール管理システム「Red Hat JBoss BRMS」の次世代版だ。このスケーラブルなオープンソースのBRMSには、ビジネスリソースプランニングと複合イベント処理(CEP)テクノロジの両方が含まれる。
Red Hat Decision Manager 7は、組織や企業がビジネスロジックを把握できるよう支援することで、最新のマイクロサービスアーキテクチャを使用するクラウド環境や、物理、仮想、モバイルなどをまたいで、ビジネスの意思決定を自動化できるようにする。Decision Manager 7はRed Hatの「Middleware」ポートフォリオ、「Red Hat OpenShift Container Platform」と完全な互換性があり、ハイブリッドクラウド環境に導入することができる。
多くの場合、このようなツールは、コーディングに大幅なカスタマイズを施すまで利便性を発揮しない。Decision Manager 7はローコード開発ツールであり、ビジネスユーザーがアプリケーション開発チームと円滑に作業することが可能だ。Decision Manager 7を管理部門と開発者向けのDevOpsと考えても、そう的はずれではないかもしれない。
そうしたプログラムには実際にニーズがある。IDCによると、2021年までに従来とは異なる開発者が20%のビジネスアプリケーション、30%の新しいアプリケーション機能を構築するようになる見通しだという。使い物にならないビジネスプロセスプログラムを開発してしまうことを避けたい場合に、Decision Managerが非常に役に立つかもしれない。
Red HatのMiddleware担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーMike Piech氏は次のように述べている。「ローコード開発の考え方は、コードをなくしたり、従来のプログラマーをアプリ開発のプロセスから切り離したりするというより、ビジネス部門とIT部門のユーザーがするべきことを素早く効率的に、補う形でできるようにするということだ。つまり、ローコードツールが提供すべきもの、そしてRed Hat Decision Managerで構築したものは、どちらか一方に向けたプラットフォームではなく、ユーザーがビジネスアナリストであるか、本格的な開発者であるかに関係なく、より優れたユーザーエクスペリエンスをもたらすための豊富でしっかりと統合された機能セットだ」
Red Hatはこのプラットフォームを従来のアプリケーションとクラウドネイティブなアプリケーションの双方に向けたものとして構築した。ルールベースの決定や計画のマイクロサービスを構築し、顧客のデータセンター内のオンプレミスにデプロイすることも、Red Hat OpenShift Container Platformでコンテナ化されたサービスとして配備することも可能だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。