情報処理推進機構(IPA)は3月13日、個人情報が漏えいしたと発表した。ITパスポート試験の団体申込者が利用するシステムの不具合が原因だとしている。
IPAによると、2月26日に2つの団体申込者が、このシステムでウェブサイトから申込情報を記したCSVファイルをダウンロードした際、自組織のファイルと同時に別の団体のファイルもダウンロードされてしまったという。CSVファイルには、ITパスポート試験の受験申込者の受験番号や氏名、受験日、受験料金の支払いに用いるチケット番号の計90件の個人情報と、受験済み者の成績や合格証書番号など47件の情報が記載されていた。
双方の団体申込者が同日中にITパスポート試験のコールセンターに通報。IPAから試験運営業務を受託している日立製作所経由でIPAに報告があり、事態が発覚した。
IPAは、既にそれぞれの団体申込者に謝罪し、漏えいした個人情報などの破棄も確認したとしている。不具合があったシステムは3月5日に改修し、再発防止措置を完了したが、過去に同様の事態が発生した有無を引き続き確認しているという。