2018年の世界IT支出は、前年比6.2%増の3兆7000億ドル(約395兆円)になる見通しだ。
米国時間4月9日、Gartnerは世界IT支出に関する最新の予測を発表した。この年間成長率は、Gartnerの2007年以降の予測で最も大きな数字である。
6.2%の成長が予測されていることはテクノロジベンダー各社にとって朗報だが、米ドル安も一定の追い風になる見通しだ。
Gartnerによると、米ドルは2018年から2019年にかけて、政治的な混乱、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉、「貿易戦争の潜在的な可能性」が原因で、「激しく変動」する見通しだという。それら全ての要因は、IT経済に急速な変化を引き起こす可能性もある。
エンタープライズソフトウェア市場は、最も大きな成長率(11.1%)を達成する見通しだ。
Gartnerは、「不測の事態がない限り、ソフトウェア業界はデジタルビジネスの進歩から利益を獲得し続けるだろう」と話す。
アプリケーションソフトウェア支出もインフラストラクチャソフトウェアと共に成長する見通しだ。企業がレガシーシステムの近代化、クラウドやIoTといった次世代技術の利用に舵を切っていることが、それらの市場を支えている。
その一方で、2018年におけるデータセンターへの世界支出の予測成長率は3.7%で、前年の6.3%から縮小する見通しだ。
ストレージは、メモリやCPUなどのコンポーネントの不足により、2018年を通して課題が継続する見通しだ。
PCやスマートフォン、タブレットなどのデバイスへの支出は増加する見通しで、市場価値は前年比6.6%増の7060億ドル(約75兆円)に達すると予想されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。