シャドーITやBYODなどによるプレッシャーが高まり、サイバー攻撃の脅威も大きくなっている中、ITに関する意思決定責任者の91%は、「クラウドファースト環境でも有効」な新しいセキュリティポリシーが必要だと認めている。
またITに関する意思決定責任者の約半分は、新しいセキュリティポリシーが策定されていない段階で、クラウドベースのシステムに完全に移行することに抵抗を感じているという。

自社がクラウド環境で完全に運用するためにどの程度セキュリティポリシーの改善が必要と考えているか。
クラウドサービス導入の障害になっている要因について聞く質問では、回答者の半分がコンプライアンスや規制への対応を挙げており、44%が人員不足を挙げた。
レポートでは、回答企業のクラウド技術に対する支出がIT予算に占める割合は、現時点では平均約26%だが、今後24~36カ月間で約39%まで増えると予想されている。
企業がSaaSを正しく利用するには、プロセスのあらゆる段階でサイバーセキュリティについて考慮する必要がある。SaaSの効果的な利用を進め、データの安全性を確保し、企業に多額の損害を与え、評判と業績の両方に打撃を与える可能性があるセキュリティ侵害を防がなければならない。
ibossの創業者であり、最高経営責任者(CEO)でもあるPaul Martini氏は、「大規模な組織が直面する課題の多くは、クラウドベースのサイバーセキュリティソリューションで解決可能だが、企業は回避可能な懸念を理由として対策を怠っている」と述べている。「オフィスワーカーがSaaSアプリケーションや遠隔作業ができる環境へのアクセスを求めているのは明らかであり、今の問題は、それらの安全性をどう確保するかだ」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。